低学年の子も多く在籍する鞍手武道館の練習風景を、一言で表すなら、真面目。力も技術もまだまだ発展途上だからこそ、基本の動作を黙々と繰り返します。

指導にあたる髙﨑代表によれば、「小柄な選手が多いですが、ケジメを持って元気よく頑張るチーム」とのこと。

低学年の子と組んだときにも、高学年の子は手加減したりせず、きちんと攻めていきます。倒される、投げられる、といった動きを体でおぼえていく、それこそが「稽古をつける」ことの価値だと、実践を通じて学んでいるのです。

練習では短い間隔で組む相手が変わっていきますが、そのたびにきちんと一礼して気持ちを切り替えていきます。そ　の姿にも、真面目とケジメが表れていました。

チームのモットーに掲げられた言葉は「真っ向勝負」。強い相手に対しても、逃げず、下がらず、向かっていく勇気を育ててほしい。そんな想いが込められています。

練習では中学生と組む場面もありますが、倍も違いそうな体格差にも怯むことなく、果敢に挑んでいくのが当然のように、誰一人、弱腰になりません。そうした時間の積み重ねが、どんな時も勝負できる柔道人を育むのです。