西田川ジュニアクラブの持ち味は、一切の制限なしに全球フルスイングで挑む姿勢です。
「小学生の指導にあたっては、できるだけ長く野球を続けてもらえるよう、中学・高校という次のステップに対応できる基礎づくりを重視しています」と木下監督。「そのためにも上手になってホームランを打たせてやりたい。成功しないとおもしろくないですから」
厳しい言葉で叱ることはせず、思いきり投げて、打って、走ることをうながす。シンプルな指導で全力疾走とカバーリングが身につき、気づけば上達しているそう。その取り組みが評価され、昨年にはベストコーチングアワードで最優秀賞を受賞されました。その甲斐もありチームは地区大会の優勝、県大会の出場を果たしました。
守備においても全員が複数のポジションを守れるよう、学年に関係なく同じ練習を行っています。仲間としての結束も強くなり、互いの気持ちを考えられるように。試合でも積極的にミスをカバーし、ベンチも声援を送るなど、全員で戦うことを意識するようになるそうです。
長い休みを経て打つことに飢えていた子どもたち。練習でのフルスイングに、このうえない楽しさが表れていました。