ウリウリと呼ばれる楽器を手に、楽しそうな笑顔で踊る子供たち。しかしその運動量は本格的なスポーツに匹敵するほどで、力強く床を踏み鳴らす足や、空気の流れをさっとつかまえるような腕の動作には、しっかりと練習を重ねた成果が表れています。
PUNAHELE志免子供フラチームは、もともと親子でフラに親しんでいたチームから派生しました。県内各地でフラの普及に務める佐竹先生の指導のもと、踊りを中心に、歌や楽器の演奏にも全力で取り組んでいます。
新型コロナウイルスの影響で様々なイベントが中止になった今年。10月半ばにおよそ1年ぶりとなるイベントに参加できたことが、とっておきの思い出となったそうです。
イベントで踊ることはもちろん、保護者の手づくり衣裳を着るのも、子供たちにとっては特別な経験です。
もとは神に捧げるものだったフラ。その根底には自然への感謝の心が息づいています。チームの子供たちはそうした文化への理解を深めるとともに、自分を支えてくれる人々への感謝も織り込みながら、丁寧に、力強く踊ります。いつか本場ハワイで踊れることを楽しみにしながら。