練習場所である小学校のグラウンドはやや高台に位置しており、校舎を背にして立つと見晴らしの良い景色が広がります。打席から放たれたボールが空に吸い込まれるように飛んでいくと、子どもたちからも歓声が。その光景は、彼らがのびのびと成長していることを教えてくれます。
鶴田少年ソフトクラブの創設は1981年。実に40年以上の歴史を誇ります。しかし、山本監督によると「最近はキャッチボールの経験のない子もいる」とのこと。そのため、入部してきた子にはボールの投げ方から、ひとつずつ丁寧に教える必要があるそうです。練習の合間にも、監督は個別にフォームを確認するなど、優しく、熱心に対応していました。地道な努力こそ、実力の根っことなるそうです。
練習のあいだ、途切れることなく響きわる子どもたちの声は、元気いっぱいであることの証であると同時に、そのひとつひとつが互いを励まし、支えるエールでもあります。
「仲間を信じ、自分を信じて真向勝負。」というチームのモットーにも表れている強くまっすぐな姿勢は、子どもたちの眼差しそのもの。見つめる先には、目標に掲げられた「リーグ戦優勝」という未来が待っています。