腰を落とし、片手は高く、もう片方は横に広げてプレッシャーをかけるディフェンスの子と、低くドリブルを続けながら一瞬のスキをついて相手の脇を抜けていくオフェンスの子。コート内ではいくつもの真剣勝負が展開され、練習とは思えないほどの気迫が感じられます。
コートの外に置かれた雑巾でシューズの底を拭いては、またコートに戻り、コーチのアドバイスを思い出しながら、さっきはできなかったことに何度でも挑む。そのくり返しこそが、子どもたちの実力として定着していくのです。
志免町の女子バスケットボールチームとして15年の歴史を持つ志免WILD KITTENS。今年は新人戦で勝利を飾り、目標とする県大会出場に一歩近づきました。
ヘッドコーチの寺田さんが大切にしているのは「チームで子どもを育てる」という想いです。ときには保護者も練習に参加して、チーム全体の信頼関係を深めます。学校が違うことも、年齢差も関係なく、競技を通じて自分たちを高めていく経験が、子どもたちにとって人生の基盤となるのです。笑顔いっぱい、情熱いっぱいで縦横無尽に動きまわりながら、未来のスター目指して成長をつづけます。