スピーカーからリズムを刻む音が流れてくると、それまでにぎやかに走りまわっていた子どもたちもスッと気持ちを集中させ、音にあわせて足を動かしはじめます。
おそろいの衣裳を身にまとい、裸足で床を踏むその様子は、しなやかでありながら力強く、街の交流拠点として様々な催しに用いられる多目的室が、あっという間にフラの空気感に満たされていきました。
「ここでは全員がオハナです」と代表の秀島先生はおっしゃいます。オハナとは、ハワイ語で「家族」を意味する言葉。仲良し姉妹のように呼吸をあわせる子どもたちの笑顔は美しく、保護者の方も含め、そこに集う全員が「フラ家族」としての時間を満喫していることが伝わってきました。
体験レッスンは親子で参加される方も多く、最初は恥ずかしがっていた子たちもすぐに楽しくなって、フラの魅力にはまるそうです。大切なのはその「楽しい」気持ち。
取材に伺った前週にも、博多大丸のパサージュ広場でフラを披露した子どもたちは、その経験も「楽しかった」と語ります。自分たちはもちろん、見てる方々も笑顔に、そして元気に。そんな思いを胸に、今日も練習に励んでいます。