昭和51年9月、初代館長である父から誠道館道場を受け継いだ中村館長は、それ以来の長きにわたり子どもたちを見守り続けています。かつては強豪チームとライバル関係にあり、どの試合でも優勝を目指していたそうですが、他チームの厳しい指導を目の当たりにした館長は、子どもたちの意思を尊重する環境づくりを意識しはじめたそうです。
決して叱らず、子どもたちが一生懸命がんばったことを重視すること。それが新しいスタイルとして定着しました。
いまではチーム全体に和気あいあいとした明るい空気が流れています。落ち込む子がいれば上級生が励まして、やる気を促す場面も。鏡開きや豆まき、七夕など伝統行事も行い、武道を志す仲間としての絆を深めているそうです。
ライバルチームとの試合でなかなか勝てなかった時期、あらためて「基本に忠実」を徹底したことで、その状況から脱することができ、基本の大切さに気づいたそうです。
今年の目標は、柔道をさらに楽しむこと。武道の魅力や投げ技の感覚をつかむ学びの時期にしたいそう。小学校で重ねた努力が中学校で花咲く子もいるとか。時間がかかっても成長につながるよう子どもたちは今日も練習に励みます。