真冬の体育館、冷たい空気のなかでも子どもたちは寒さをものともせず練習に集中しています。ぐるぐると目まぐるしく動きながら、アイコンタクトと駆け引きを瞬時に行う。バスケのこと以外はぜんぶコートの外に置いてきて、全員が並々ならぬ真剣さで競技に取り組みます。
1981年に創部された新宮立花クラブは、全国大会出場経験も多く、現メンバーもその歴史に新たな1ページを書き加えるべく、日々の練習に情熱を注いでいます。失敗しても、怒られても、下を向かず前向きにプレーする。あきらめない心、めげない心、バスケの技術向上と共に心も成長できるよう頑張る。「前進あるのみ」というモットーに従った修練が、子どもたちを高いレベルへ引き上げていくのです。
練習のあいだ、コーチに提案されたことはすぐに試してみる子どもたち。そのスピーディな対応が、成長にはずみをつけるきっかけに。夏休みなどの長い休みの際にも、コーチが作成した動画をもとに自主トレを行い、スキルアップにつなげているそう。うまくなることへの貪欲さもチームの特徴です。みんなが活躍できる「全員バスケ」を目指して、子どもたちはこれからもぐんぐん成長していきます。