ブルガリア語で「美しい」を意味する「クラソタ」。その言葉をチーム名に冠したクラソタRGは、2006年の発足以来、強い意志をもとに、美しい演技に磨きをかけながら、チームとしての実績を積んできました。
新体操は13m四方のフロアで演技を行う競技です。大人も子どももフロアの広さに違いはなく、隅から隅まで使うことも評価の基準となります。成長途中の子どもたちにとってはその広さを動きまわるだけでもたいへんなのですが、それだけに、のびのびと躍動感たっぷりに跳び、舞い、ポーズを決める様子は感動的です。なによりもすごいのは、笑顔が途切れないこと。失敗も、足りないところも自覚しながら、見せる演技を心がけていることが伝わってきます。
指導においては「成功体験を重ね、次のやる気や原動力につなぎ、ハードルの高い技術を習得していく」と永島監督は語ります。練習中は子どもたち同士で話し合い、動きを確認しては実践する自主性も見られ、練習後には他愛ないおしゃべりを楽しむ姿も。「メンバー全員が揃うと何倍にもパワーアップするチーム」として、もっと大きな舞台へクラソタRGが躍進していくことはまちがいありません。