練習が始まると同時に、体育館に鳴り響くクラップ(手拍子)の音。一定のリズムにあわせて、子どもたちは走り、止まり、ドリブルしてはシュートを決めていきます。体でおぼえる、という言葉があるように、同じ動作をくりかえしながらスピードや角度を調整していく。しかし決して機械的になるのではなく、しなやかに、意志を持って、狙った場所にボールを運んでいきます。
門司オーシャンズは男女半々のバスケットボールチームで、練習に向かう姿勢は、学年を問わずストイック。真剣な時間をともに過ごすことで強い団結力も育てています。練習のあいまにも子どもたちだけで言葉を交わし、それぞれのプレイを振り返るなど、自主性の強さもチームの特徴です。
互いに結成40年以上の歴史を持っていた2チームが、3年前、さらなる進化のため合併して誕生したのが、門司オーシャンズです。新しい歴史の始まりは、コロナ禍によって辛い時期でもありましたが、子どもたちはそうした経験をも糧にしながら、個人とチームの両方での成長を目指しています。これまでの記録であるベスト8を超え、その先に待つ栄光に向かって、メンバーは今日も汗を流します。