2013年の活動開始から10年という節目の年を迎えた直方寝技研究会。全日本キッズ柔術選手権での優勝者輩出、福岡でのキッズ団体戦でも優勝を飾るなど、「直方から全国でも戦える選手を！！」という目標を着実にかなえながら、さらなる躍進に向けて練習を重ねています。

一列に並んでお辞儀をし、まずは基礎練習から。子供たちは体のやわらかさを活かして、器用に手足を動かし、床の上をくるくると踊るように移動していきます。

二人一組にわかれて試合形式での練習が始まると、先ほどの軽快さとは一転して、ひとつひとつの動きにどっしりとした重さが表れます。相手を組み伏せ、寝技に持ち込む。そんな強い闘志が、手に、足に、全身に、たぎるのです。

休憩時間には大声で笑いあう子どもたちですが、普段のおしゃべりのなかでも柔術について語り、互いを刺激しあいながら高め合う関係ができあがっています。

柔術以外にも綱引きや手押し相撲などを取り入れ、年少の子も「勝つ」経験を重ねることで、誰に対しても縮こまらず挑んでいく心を育むそう。その成果を試合で発揮すべく、勝つという決意を胸に、子どもたちは鍛錬に励みます。