練習のあいだ無駄な言葉を口にすることなく、何度も型を確かめるように同じ動作を繰り返す子供たち。聞こえてくるのは、畳を踏み込む足音と、落ち着いた息遣い。
うきは市スポーツ協会柔道部には多くの子供たちが集い、柔道を学びながら、日々の鍛錬に汗を流しています。
勝つことを目標にかかげながらも、それ以上に「自分の目標に向かって、どう努力できるのか」を自分で考え、進歩を重ねていく。そんな指導方針のもと、上級生と下級生とで教え、学び合う関係になり、絆を深めながら、強さだけでなく優しさと思いやりも育んでいきます。
きれいな姿勢と確かな声で交わすあいさつの中には、柔道に取り組めることへの感謝が込められていました。
1974年に複数の道場がひとつになったことが、チームの歴史の始まり。以来、幼児から大人まで、多くの人々が技を磨いてきました。小学生の部員たちも練習では中学生の先輩と組むことがあり、経験や体格の差をものともせず果敢に挑んでいく姿は、頼もしいほどです。夏の九州柔道大会には10名の選手が地区代表として参加。次の目標である県大会優勝を目指し、子供たちは進歩を重ねていきます。