「不撓不屈」のスローガンどおり、困難な場面でも諦めずに挑んでいく子どもたち。もともとは別の名前で30年程活動していたクラブが約12年前に一度解散し、その後、地域の人々の助けもあって、およそ11年前、「フェニックスベースボールクラブ」という新たな名前とともに復活を遂げたそう。不死鳥のようなたくましさは、チームの歴史そのものです。
土日は嘉麻市の自然豊かな土地柄を活かし、山をマラソンで駆け巡ります。そうした日々の努力が、疲れにくい体づくりと、粘り強い心の育成につながっています。
残念ながら、碓井野球場での練習は25年3月で最後となります。球場との別れに淋しさもありますが、環境が変化しても、自己ベストを目指す気持ちは誰ひとり変わりません。
取材の1ヶ月前に行われた試合では、中盤で満塁を取られて負けを覚悟しましたが、好プレーで風向きが一気に変わり勝利を収めることができたそう。低学年も走者として活躍した「思い出の試合」だと、円入コーチは語ります。
チームに貢献できた達成感、ボールに触れたり、フライをキャッチできたときの喜び。野球ならではの体験を吸収し、多くの学びを得ながら、子どもたちは成長していきます。