創設からまもなく60年を迎える福岡十生館では、長い歴史のなかで一貫して「心」を大切にしてきました。
明るく元気な心と健康な体を鍛える。礼儀正しさを身につけ実践する。それらふたつを心がけることで、剣道の技とともに、なにかに真剣に向き合うことの重要さや、仲間との絆の貴重さも学んでいくのです。
稽古が始まるとすぐに、場内は元気な声で満たされていきます。その様子はまるで、子どもたちがお互いのやる気を極限まで引き出すため、応援を送り合っているよう。練習とは思えないほど、真剣で熱い気持ちが伝わってきます。
「剣道はチーム戦」と指導者の今村先生がおっしゃるように、十生館の強さの源は、この一体感にあるのです。
稽古の合間には緊張感もほどけて、優しく、ほんわかとした雰囲気に。年齢を問わない仲の良さは信頼関係の証です。
県内外で積極的に試合や錬成会に参加しているのもチームの特徴。強豪道場と本番さながらの戦いを経験することで、子どもたちの実力もぐっと引き上げられます。
目指すは全国大会。稽古と試合を重ね、剣士として成長し続けていく子どもたちのこれからが楽しみです。