来年には創設60周年を迎える原田剣心会。県内外の大会で幾度も優勝を飾り、全国大会でも目覚ましい活躍を見せる一方、2016年の熊本地震後にいち早く募金活動を行うなど、地域社会への奉仕活動も盛んです。その根底には「剣は心なり 心正しからざれば剣も正しからず 剣を学ばんとする者は まず心を学ぶべし」という道訓が息づいています。
「剣道は個人競技ですが、一人では成長できず、試合にも勝てません。礼に始まり、礼に終わる、というように、他者への心を大切にすることが、個々の成長を促します」と小山会長はおっしゃいます。
日々の稽古で基本を修め、練習できることへの感謝の念を忘れない。その積み重ねが、心をも鍛えていくのです。
年間約20大会に出場するほか、独自の文化祭を開催するなど、外部の人々との交流が多いのも原田剣心会の特徴。
小学生だけでも30名を超える大所帯ながら、練習中に見せる統制の取れた動きは見事で、年の差に関係なく仲良く過ごす休憩時間の様子には、剣道で培った「思いやりの心」が表れています。相手に、周りに、礼を尽くすこと。それがチーム全体の強さの秘訣なのです。