「レッツゴー バニーズ!ゴー!ファイト!ウィン!」。練習場いっぱいに響く元気な声と満面の笑顔。2015年発足の「バニーズ」は、福岡では数少ないチアリーディングチームです。
「小学生を中心に、現在、3歳から中学2年生までの女子33人が所属。家庭では一人っ子のメンバーも少なくない中、関係性はまるで姉妹のようだといいます。
「そんな環境だからこそ「自分“以外”のことを率先してやろう」という田嶋知佳代表の言葉も、自然と行動に。この日も通し練習の途中で、小学生が小さな子の手をさりげなく取り、立ち位置へ連れて行く場面がありました。「周りの人に手を差し伸べ、笑顔にする」。競技で培ったチアの心が、子供たちの日常生活も変えていきます。
大技も魅力的ですが「見ている人に伝えることを大切に」というのがチームの目標。声のトーンや表情まで、細かく練習するのはそのため。大会前は2分半の演技を100回近くも繰り返すといいます。
田嶋代表の願いは「卒業後も長く続けたい、と思うような魅力を子供たちにわかってもらうこと」。伝えたいという思いの連鎖が、気持ちに響く演技を作り出しているようです。