かけ声や動作はもちろん、靴やバッグまで常にきれいにそろっている。そんなところにも、新宮立花クラブのチームワークの良さは表れています。
「物をそろえることが心をそろえることにつながり、チームがひとつになっていくと教えています」と井上監督。その姿勢は世代を超えて受け継がれ、創部31年目を迎えた今も、チームの団結力は他の追随を許しません。
今年は6年生が少なく、背丈で不利なぶん、ディフェンスに力を入れています。毎日の練習を振り返ってノートに記録し、自らを知ることで、どうすれば勝てるのか、そのためにどう動くのか、予測力・想像力を育む努力も惜しみません。頑張りのすべてが、頂点に立つための一歩なのです。
初めての試合では、緊張のあまりトイレにこもる子もいるそうですが、失敗をおそれず果敢に挑む先輩たちの背中を追いかけるうちに、精神面も鍛えられていき、やがてはチームを引っ張る存在へと育っていきます。
全国大会ベスト8進出を果たした先輩たちに追いつくよう、「頂点を目指して、最後の1秒まで」という創部以来のモットーを胸に、子どもたちは今日も練習に打ち込んでいます。