オフェンスもディフェンスも、一瞬たりと足をとめることなく、目と心をボールの動きに集中させる。俊敏な動きと真剣な眼差しが交差して、次の瞬間、シュートが決まる。同時に、子どもたちの顔に明るい笑みがひろがる。
1年生から6年生まで、現在17名のメンバーを擁する吉木ガールズは、集中と笑顔という緩急をつけながら、日々の練習に取り組んでいます。
「みんな本当にバスケが好きで、ネットでNBA(アメリカのプロリーグ)選手の動画を見て研究する子も多いんです」と荒川コーチ。そのコメントどおり、体格差をものともせず大人の指導者たちに挑んでいく姿には、「もっと上手くなりたい」というバスケへの情熱がほとばしっています。
試合では毎回その日のMVPを選出し、みんなの前で「良かったところ」を共有。誰かがミスをしてもカバーして、みんなでつないだからシュートがある、ということを理解しながら、チームワークを育んでいます。
戦いに臨む際には円陣を組んで「吉木ファイト!」の声とともに心を束ねる子どもたち。共に笑える仲間がいるからこそ、バスケを好きな気持ちも強くなっていくようです。