取材にうかがった日は、気温も高い夏の午後。体育館に集まった子どもたちは、たくさんの汗をものともせず、それぞれの課題を胸に練習に励んでいました。
年度の始め、そして試合のあとに、自分が取り組むべき課題を明快にするのが、南風柔道スポーツ少年団のスタイル。
「ただ練習するのではなく、自分がどうなりたいか、具体的に思い描くことが大切です」と指導者の高橋先生。
練習の合間も子どもたちはお互いの姿を確認しあい、積極的に言葉を交わして自分たちを高めていきます。
小柄な子が多いものの、元気のよさと、まとまりのよさは、どこにも負けず、今後は団体戦での入賞を目標にチームとしての強さを磨いていくそうです。
子どもたちの良いところを伸ばすため、指導者の皆さんが大切にしているのは厳しさとやさしさのバランス。団員一人ひとり、得意不得意の差もあるので、それらをしっかり見極めることが確かな成長につながります。
そんな指導者たちの背中を見てきた6年生も、ときに厳しく、ときに優しく、下級生の面倒を見てくれています。
全員で強くなる。その姿勢が実を結ぶ日も近そうです。