常に前向きな気持ちで試合に臨む春日柔道育成会。結成当初は未経験の子も多く一勝することが難しい時期もありましたが今では出場者の九割が一回戦突破を遂げるように。
この成長は「精神力」の変化がおおきいと本田先生は言います。「稽古を継続してきた子供たちが特に鍛えられたのは、試合に負けてもめげない粘り強さです。何のために努力するのか、一人ひとりが目標を意識したことで、眼差しにも力強さが生まれたように思えます」
自分の型に合った技を身につけ、試合でその技が決まったときには、よろこびもいっそう強いものに。「好きこそものの上手なれ」の精神が、柔道を楽しむ心につながり、きつい練習にも笑顔が絶えることがありません。
チーム全体でのレベルアップのため、練習以外のレクリエーションでも団結心を育む試みが。たとえば「鏡開き」には保護者の皆さんも参加し、伝統行事の持つ意義を知る機会に。伝統や礼儀について学びながら、落ち着いた時間の中で自分自身と向き合い、集中力の強化につなげます。
柔道を通じて周囲との関係を深めるとともに、競技の楽しさに目覚めた子たちの今後の活躍に期待がかかります。