生産者の声(JAグループ福岡)

JAにじ めし丸元気つくし研究会

JAにじ

恵まれた環境

この地域の特徴は、筑後川流域の伸びやかに広がる平坦地と耳納蓮山、気候は平坦地で年間平均気温15.9℃、年間平均降水量2,155.5mmと気象条件も穏やかです。豊かな自然環境に恵まれ、肥沃な水田地帯に米、麦、耳納蓮山には広大な果樹地帯が形成されており、かき、ぶどう、もも、なしが栽培されています。なかでも耳納山麓地帯は「富有」柿の銘柄産地として知られています。
野菜ではホーレン草を主体とし、いちご、トマトの施設園芸が盛んです。 また、カーネーションの出荷量が県内一となっています。緑化木は、生産販売の拠点として、全国でも有数の生産地です。
中嶋さんが栽培する品種は、「元気つくし」、「ひのひかり」。米や麦、トマトなど併せて180a程を息子さんをはじめ家族で栽培しています。「JAにじ浮羽ライスセンター利用組合長」[JAにじ大石地区営農組合組合長]「JA共済億友会浮羽地区会長」など幅広く農業に携わっておられるだけでなく「地域」や「水」にもお詳しく、多方面にご活躍されています。

筑後川

筑後川の水利の歴史は330年、「袋野堰」が作られ、この地域の田に水路が引き込まれました。「水」の心配はまったくないです。下水が完備されるまでは生活排水も水路に流していましたので、その影響も心配されましたが、下水整備が進み安心しています。また、常に水路の水を流すことで水質をきれいに保つことができ、同時に防火用水としての役割もあります。生活に農業に筑後川と共に暮らしてきた人々の様子を伺うことができます。

恵まれた環境で農業を営まれているこの地域の方々、ご苦労など何もないように思えますが、農業従事者の高年齢化と後継者不足の問題はあたまを抱えています。管内には77名ほどの農家があります、そのうちほとんどが兼業農家で専業で農業を行なっているのは5名程度です。 そこには収益性の問題があり、すでに取り組んでいる部分もありますが、高収益作物の栽培がこれからの課題です。農業だけで生活できるようにすることが後継者の問題解決にもつながります。 幅広い視野で地域の農業を見つめておられる中嶋さんです。

筑後川と共に生きてこられて中嶋さん、「米は水ですよ!」
「浮羽ライスセンターの自然乾燥したお米はとっても美味しいですよ」と最後に教えてくれました。

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