麦
麦は、用途に応じて小麦、大麦、はだか麦に分けられますが、実は、福岡県は北海道に次ぐ麦の大生産地なのです。
その生産面積は、小麦全国2位、大麦全国3位、はだか麦全国4位となっており、県内全域で地域の特性に合った品種を生産しています。
また、福岡県では県内の麦生産者を集めた「麦部会」を設立し、より高品質な麦を安定的に供給するため、研修会で栽培における重要なポイントや新技術などを勉強したり、先進産地や実需者(製粉工場、精麦工場、メーカー等)を視察したりして、日々、「最高の麦」を作ることを目指しています。
品種・ブランド
小麦
シロガネコムギ
主に菓子、日本麺用(うどん、そうめん等)として使用されており、特に焼き菓子では歯切れが良い焼き上がりになるなど高評価です。
チクゴイズミ
日本麺用として単独挽砕(他の品種と混ぜて製粉しないこと)が増加しています。うどん等で輸入麦にない独特のモチモチ感が出せる特長があり、九州以外での需要も拡大しています。
ニシホナミ
日本麺用として主に単独挽砕されています。製めん適性に優れ、うどんにした時の明るくクリーミィな色や、麦の独特の香りが評価を得ており特定需要があります。
ミナミノカオリ
パン、日本麺用として混合挽砕(用途・品質に応じて品種を混合して製粉すること)が多く、中華麺や手延べそうめん用、ホームベーカリー用の小麦粉としても評価が高いです。また近年は製パン適性が高く、リテイルベーカリー(店内に厨房を持つパン店)のパン用の需要が高まっています。
ちくしW2号
全国で初めてラーメン用小麦として開発された、福岡県オリジナル品種。「ラー麦」の愛称で親しまれています。主に単独挽砕されており、ラーメン店での使用店舗拡大、お土産ラーメンでの使用など、需要が増えています。
大麦
はるしずく
主に焼酎、麦茶用として使用されています。
はるか二条
押し麦、焼酎用として使用されています。
はるさやか
キリンビールと契約栽培を行っており、主にキリン「一番搾り」の原料として使用されています。
はだか麦
イチバンボシ
主に味噌用として使用されています。
保存方法
小麦粉
タッパー等に入れて密封し、直射日光を避けて常温保存が基本です。冷凍して長期間保存することも可能ですが、使用するときに結露に注意してください。
常温では1~2か月以内を目安に使い切ってください。
食パン
少し長くおいておいて時間がたったパンは水分が飛んでいますので、霧吹きで表面がしっとりするくらい水を吹きかけて、トースターで焼くとおいしくいただけます。
美味しい食べ方
インスタントラーメン
麺をゆでるときに重曹をスプーン1杯程度入れると、ぷりぷりの生めんのような食感になります。但し、よく湯切りして、茹でたお湯はスープに使用しないでください。
麦に関する記念日
- 4月12日 パンの記念日
- 6月1日 麦茶の日
- 6月16日 麦とろの日
- 7月2日 うどんの日
- 7月7日 そうめんの日
- 8月5日 世界ビール・デー
- 8月25日 即席ラーメンの日
- 11月11日 本格焼酎の日
- 11月9日 ラー麦の日
- 毎月30日 みその日