茶
八女茶は、県南地域(八女市とその周辺地域)を中心に生産されています。八女地域は、日中の気温が高く、しかし夜間は冷え込む特有の内陸性気候と年間1600㎜~2400㎜と降水量が多くまた霧(朝霧や川霧)の発生しやすい土地柄で、上級茶の産地として気象条件にも恵まれ、そこで生産される玉露・かぶせ茶・上級煎茶は、味が濃く、香り豊かでまろやかな”コク“と旨みが特徴です。八女茶は、全国茶品評会等においても常に上位入賞し、高級茶としての名声を博しています。
「福岡の八女茶」ブランドの維持発展のために、高い栽培技術による良質茶づくりを基本とし、「安心・安全」 なお茶づくりのため、農薬・施肥の基準遵守とトレサビリティの徹底図り、消費者の求める価値観の高いお茶づくりにチャレンジしています。
品種・ブランド
福岡の八女茶
恵まれた風土と伝統あるすぐれた技術により、香り豊かで味は濃厚、しかもまろやかで“コク”のある高級茶として、全国的に有名です。
日本茶の最高峰 玉露
特に、冷涼で霧深い山間地域で、一年に一度だけ生産される玉露は、日本茶の最高峰です。 福岡県の玉露は全国茶品評会で農林水産大臣賞を連続で受賞する等トップレベルの技術を誇っています。玉露は、4~5月の一番茶時期に20日程度、茶園に設置した棚に稲わらや寒冷紗で覆いをかけ、ほぼ完全に日光を遮って作られます。こうして大切に育てられた茶葉は鮮やかな緑色となり、旨み成分であるアミノ酸が増え、特有の味や香りをかもし出します。
八女伝統本玉露
県内で生産される玉露の中でも、茶樹を自然仕立てにし、稲わらで日光を遮り、昔ながらの手摘みによって収穫され、丹精込めて作られたものは、「八女伝統本玉露」と称します。 「八女伝統本玉露」は、平成27年に地理的表示保護制度(GI制度)に全国で7番目に登録され、その優れた品質と産地の気候を生かした伝統的な製法の確立した特性が他の産品との差別化が図られ、地域ブランド産品として、価格の維持・向上も期待されます。
お茶をおいしく味わうために
ポイントは、お茶の量・お湯の量・お湯の温度です。 一人あたりの茶葉の量は、2g~3gが標準です。お湯の量は、玉露で20ml、煎茶で60ml、番茶・ほうじ茶では、130mlが適当です。お湯の温度は、玉露50~60℃、上級煎茶で70℃、番茶・ほうじ茶は熱湯が適当です。
お茶を美味しく保つ保存方法
お茶を変質させてしまう一番の原因は「酸素」です。お茶の変質を防ぐには、できるだけ空気に触れないことが大切です。 買ってきたお茶を保管する場合は、空気に触れないよう密封容器に入れ、臭いがしない涼しい冷暗所(適温は5~10℃)に保管します。冷蔵庫から出し入れする場合は、湿気を抑えるため、出してすぐ開封せず、しばらくおいて常温にもどして開封します。
お茶と健康
お茶は、無糖でノンカロリーなのにおいしく、食事や甘味とも相性の抜群の嗜好飲料です。 お茶には、体に良い成分がたっぷり含まれています。
カテキン
お茶の「渋み」「苦味」を作り出している成分です。強い抗酸化作用があり、生活習慣病の予防に効果があります。
カフェイン
お茶の「苦味」を作り出す成分で、眠気を覚ましたり、心臓の働きを活発にする効果があります。
テアニン(アミノ酸)
お茶の「甘味」「旨み」を作り出す成分で、リラックス効果があります。お茶を飲むと「ホッ」とするのもこの成分のおかげです。
ビタミンC
疲労回復や風邪の予防するのに必要な成分です。1日に必要な量は、煎茶を10杯飲むことで補えます。
フッ素
歯の表面を強くし、虫歯にならないように抵抗力をつける成分です。
お茶はこんな時にピッタリ
仕事中・勉強中
眠気をさまし、頭の働きを活発にするカフェインが多く含まれているので、仕事・勉強するときにおすすめです。(おすすめは、上級煎茶)
スポーツの後
たくさん運動して、汗をかいたときは、番茶やほうじ茶など苦味がなくがぶがぶ飲めるお茶がおすすめです。
食事の後
口の中をさっぱりとさせてくれ、虫歯の菌も抑えてくれる煎茶がおすすめです。
夜寝る前
夜寝る前は、カフェインが少ない番茶・ほうじ茶がおすすめです。お茶を飲んだから眠れない、ということがさけられます。