果樹管理一覧

ホーム > 生産者のみなさまへ > 果樹管理一覧 > 中晩柑

この情報は、JA全農ふくれんが発行する情報誌『福岡の果樹kaju』(年6回発行)の記事を抜粋して掲載しています。ご購読のお問い合わせ・申し込みは、JA全農ふくれん園芸部園芸総合課(092-762-4728)までお願いします。

中晩柑

1月・2月の中晩柑の管理作業について 《Kaju 福岡の果樹 No.560 》

一月の管理

収穫前防除(腐敗防止)
貯蔵病害軽減のため収穫前に腐敗防止剤の散布。収穫後に腐敗すると周辺へ被害が拡大してしまいますので使用基準を遵守し腐敗防止剤の散布を行って下さい。

収穫

品種や栽培方法によって収穫時期は様々ですが、貯蔵甘夏や天草等の収穫時期となってきます。寒害や凍霜害の危険がある場合は園地の適期区分収穫を行って下さい。
収穫作業の際、果硬枝は軸がなるべく残らないように二度切りを行うと周辺果実へのキズを抑えることができます。また収穫した果実にもキズを付けないようコンテナ等に移す際は丁寧に取り扱います、不知火を収穫される際はデコの部分が傷みやすいので特に丁寧に取り扱って下さい。

貯蔵

収穫後に予措を行いましょう。適切な予措を行うことにより、貯蔵腐敗軽減等、貯蔵ロスを低下させることができます。
日焼け果やキズ果等正常果に混入すると貯蔵性が劣るため、予措前に選別しておくと良いです。
各地区の基準に従い予措を行って下さい。
貯蔵する際、温湿度計を設置し、品種毎に適正な環境となるよう管理を行います。なるべく風通しがよくなるようコンテナ間の間隔を少し空けて並べます。貯蔵中に腐敗した果実がないか定期的に点検を行い、みつけた場合、菌密度を上げないように必ず貯蔵場所外に廃棄するようにして下さい。
本年産は、内容先行型の兆候がありますので、腐敗には特に注意して下さい。

収穫後の樹勢回復

中晩柑は、着果負担が長期間になるため、収穫後から樹勢回復を行います。比較的暖かい日を選んで「尿素」などを300倍に希釈して葉面散布し、1週間間隔で2~3回実施します。

病害虫防除

収穫終了後、ハダニとカイガラムシの防除にマシン油乳剤95%を40倍に希釈して散布します。冬の間樹皮や葉の裏等比較的届きにくい場所に潜んでいますので念入りに行って下さい。なお樹勢が低下している園や、落葉を促進する厳寒期の散布は見合わせるか3月発芽前に行って下さい。

鳥獣害対策

近年、農作物におけるイノシシや鳥等による被害が増加しています。金網や電柵で囲む、防鳥ネットの設置をして対策を行っておられる園地も多く見受けられます。1ヶ所でも柵やネットに破れ等があると、そこから被害が拡大しやすいので、点検・補強はこまめに行い被害軽減に努めて下さい。

二月の管理

収穫

甘夏の収穫適期は着色の最も濃い時期で、外成り果は1月中旬頃から2月中旬頃で、内成り果や小玉果は2月中旬頃~3月上旬頃が目安になります。まず外成り果を収穫し、その後内成り果の収穫に着手して下さい。しかし寒害にあいそうな場合は早めに収穫を行って下さい。

土づくり

土づくりは、連年の大玉生産・樹勢維持に重要な作業となります。たい肥を施用し、根が伸長しやすい環境を作っていきます、また土壌PH改善のため炭酸苦土石灰等の石灰質資材を施用します。