全国農業協同組合連合会 福岡県本部(JA全農ふくれん)は、福岡市と連携し、
国内未利用資源を活用した肥料の開発・販売を開始します。
現在、輸入に依存している肥料原料のリンについて、
福岡市和白水処理センターで回収した再生リンを肥料原料として使用します。
加えて、JAグループの堆肥を使用することで、循環型社会の構築を目指します。
【概要】
(1)「再生リン」とは
福岡市道路下水道局和白水処理センターにおいて、博多湾の環境保全を目的として
高度処理を行っています。
その過程でリンを回収し、「再生リン」として肥料原料に活用します。
(2)「みどりの食料システム戦略」の推進
輸入に依存している肥料原料を、福岡市の都市資源である再生リンとJAグループの堆肥を
使用することで、環境負荷軽減、持続的な産業基盤の構築を行い豊かな食生活につなげます。
※包材は変更になることがあります。
(3)「e・green」シリーズの販売銘柄
「8・8・8」 「7・7・7」 「14・5・5」
(4)肥料販売について
福岡県内のJAでお買い求めいただけます。
(8月下旬ごろ販売開始予定)
【お問い合わせ先】
JA全農ふくれん 農機資材部 生産資材課 田淵・青柳
TEL:092-762-4710
FAX:092-781-4231
以下、福岡市プレスリリースを掲載します。
再生リンを活用した
資源循環の新たな取り組みを開始!
〜JA全農ふくれんと協働でエコ肥料を製品化〜
福岡市は、再生リンを有効活用するため、エコ肥料の製造について、
JA全農ふくれんと連携します。
和白水処理センターで回収した再生リンをJA全農ふくれんに供給し、
再生リンと福岡県内JAグループのたい肥を使ったエコ肥料「e・green」シリーズを、
JA全農ふくれんが県内の各JAを通じて販売します。
福岡市内においては、JA福岡市とJA福岡市東部で販売されます。
肥料の製造について、JA全農ふくれんと地方自治体が連携することは、
初めての取り組みとなります。
肥料の原料に欠かせないリンは、ほぼ全量を輸入に依存していますが、今回のエコ肥料の原料には、福岡市の再生リンを活用します。
新しい肥料の価格は従来品に比べて約20~30%安く、現在の肥料価格高騰対策となり、
農家のみなさまと福岡市民のみなさまの食卓の支えにつながります。
また、JA全農ふくれんが販売するエコ肥料が、県内を流通することは
循環型社会の構築につながります。
● 持続可能な都市資源となる「再生リン」
下水から回収する再生リンは、安定的な供給が可能な都市資源です。
再生リンがエコ肥料の原料に使われ、エコ肥料で育てられた野菜などが
市民のみなさまの食卓に届き、リンは資源として循環します。
再生リンの有効活用は、脱輸入依存や環境負荷の低減につながるため、
福岡市は、今後も再生リンの有効活用の促進に取り組みます。
【お問い合わせ先】
和白水処理センター
所長 佐々木
TEL:092-607-7001
FAX:092-607-7002