営農情報9
福岡・営・営発№0029-009
平成29年3月24日
J A 御中
(営農担当部署)
福岡県米・麦・大豆づくり推進協議会
(事務局:JA全農ふくれん営農企画課)
(公印省略)
営農情報9 |
高品質な麦生産に向けた今後の管理について
麦の出穂が間近となってきました。播種後~2月上旬までの高温傾向や周期的な降雨の影響により生育が進み、茎数は平年並~やや少ない傾向にあります。出穂期は平年より5~7日程度早くなる見込みです。
4月には、赤かび病防除や穂揃期追肥といった麦の品質を大きく左右する非常に重要な管理作業があります。本年は特に播種時期の違いにより生育状況が異なっているため、生育に応じた適期作業の徹底をお願いします。
1.麦種別の赤かび病防除適期
小 麦:開花期(出穂後7~10日頃)
二条大麦:穂揃期の約10日後(出穂後12~14日頃、葯殻が抽出する時期)
はだか麦:開花期(出穂後7~10日頃)
※「ラー麦(ちくしW2号)」と「ミナミノカオリ」は赤かび病にやや弱いため、2回防除を行う。 ※その他の品種についても、防除実施後に降雨や曇天が続き多発が予想される場合は、1回目の 7~10日後に2回目の防除を実施。 |
【防除に当たって注意すべき事項】
(1)農薬使用基準(使用時期、使用回数等)を遵守するとともに、周辺ほ場への農薬飛散防止に努める。
(2)降雨の合間に薬剤散布を行う場合、液剤は散布後に一旦乾けば降雨があっても薬剤の効果があるが、粉剤は散布後6時間以内に降雨があると効果が劣るので、降雨情報に注意して散布する。
2.穂揃期追肥
・28年産は、穂揃期追肥の徹底により高品質な硬質小麦が生産されました。
・29年産以降も、「ラー麦(ちくしW2号)」および「ミナミノカオリ」については、全量が目標とするタンパク質含有率12%を達成するよう、穂揃期追肥を確実に実施しましょう(硫安などの速効性肥料を窒素成分で5kg/10a)。
・穂揃期追肥の効果が高い時期は、穂揃期(出穂後2~4日頃)~穂揃期後7日です。
なお、尿素の葉面散布を行う場合は、開花期と開花期後7日頃に2回、各々窒素成分で2.5kg/10aを施用しましょう。
以上