営農情報14
福岡・営・営発№0043-014
平成30年 3月27日
J A 御中
(営農担当部署)
福岡県米・麦・大豆づくり推進協議会
(事務局:JA全農ふくれん 営農企画課)
(公 印 省 略)
営農情報14 |
高品質な麦生産に向けた今後の管理について
本年の麦の生育は、生育期間中の低温の影響により出穂期が平年より2~4日程度遅くなる見込みです(予想出穂期:11月20日播「チクゴイズミ」では4月13日頃、11月24日播「ほうしゅん」では4月11日頃)。
4月には、赤かび病防除や穂揃期追肥といった麦の品質を大きく左右する非常に重要な管理作業があります。特に、本年は播種時期の違いにより麦の生育状況が異なっているため、生育に応じた適期作業の徹底をお願いします。
1.麦種別の赤かび病防除適期
小 麦:開花期(出穂後7~10日頃)
二条大麦:穂揃期の約10日後(出穂後12~14日頃、葯殻が抽出する時期)
はだか麦:開花期(出穂後7〜10日頃)
※「ラー麦(ちくしW2号)」と「ミナミノカオリ」は赤かび病にやや弱いため、2回防除を行う。 ※その他の品種についても、防除実施後に降雨や曇天が続き多発が予想される場合は、1回目の 7~10日後に2回目の防除を実施。 |
【防除に当たって注意すべき事項】
(1)農薬使用基準(使用時期、使用回数等)を遵守するとともに、周辺ほ場への農薬飛散防止に努める。
(2)降雨の合間に薬剤散布を行う場合、液剤は散布後に一旦乾けば降雨があっても薬剤の効果があるが、粉剤は散布後6時間以内に降雨があると効果が劣るので、降雨情報に注意して散布する。
2.穂揃期追肥
・「ラー麦(ちくしW2号)」、「ミナミノカオリ」は、全量が目標タンパク質含有率12%を達成するよう、穂揃期追肥を確実に実施しましょう(硫安などの速効性肥料を窒素成分で5kg/10a)。
・穂揃期追肥の効果が高い時期は、穂揃期(出穂後2~4日頃)~穂揃期後7日です。
なお、尿素の葉面散布を行う場合は、開花期と開花期後7日頃に2回、それぞれ窒素成分で2.5kg/10aを施用しましょう。
図 穂揃期追肥の施用時期別の千粒重、タンパク質含有率
(平成22~23年播;福岡県農林業総合試験場 豊前分場)
注) 施肥量は窒素成分で、5+4+2+5(基肥+1追+2追+穂揃期追肥)kg/10a。