営農情報3
福岡・営・営発№0043-003
平成29年6月16日
J A 御中
(営農担当部署)
福岡県米・麦・大豆づくり推進協議会
(事務局:JA全農ふくれん 営農企画課)
(公 印 省 略)
営農情報3 |
少雨に伴う水稲の技術対策
九州北部地方は5月以降、降水量が少なく、6月6日ごろに梅雨入りしましたが、まとまった雨とならなかったため、降水量のかなり少ない状態が続いています。
福岡管区気象台では、今後も少雨傾向を予想しているため、水稲栽培について、以下の対策を実施してください。
(1)漏水防止、水源の確保
・水路のU字溝の継ぎ目より水が漏れている場合は、コンクリートやモルタルで漏水を防ぐ。
・畦畔のモグラ穴等による漏水がある場合は、穴をふさぎ漏水を防止する。
・排水路の水を再利用する。
(2)早期水稲
・中干しを行っている場合は、中干し期間を短くする。
・幼穂形成期に入っているため、田面が白乾しないよう計画的に配水を行う。
(田面に水がある状態であれば、穂肥は基準通り実施する。)
(3)普通期水稲
①育苗管理・・・田植えが遅れ、苗が徒長・老化する場合は次の対策をとる
・徒長を抑えるため、かん水は控えめとする。
・老化対策として、植え付け適期を過ぎても田植えが出来ない場合は、剪葉を行う。
②本田管理
・活着期>分げつ期>無効分げつ期の順で水の必要性が高いため、生育ステージに応じた計画的な
配水を行う。
・移植後~分げつ開始までは、湛水~潤土状態の管理とし、分げつ開始後は間断かん水を基本とす
る。
・初期除草剤が散布できなかったほ場は、初・中期または中期除草剤に変更し、登録の範囲内での
散布を行う。
以上