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この情報は、JA全農ふくれんが発行する情報誌『福岡の野菜vege』(年4回発行)の記事を抜粋して掲載しています。ご購読のお問い合わせ・申し込みは、JA全農ふくれん園芸部(092-762-4745)まで。

冬春きゅうり

10. 11. 12月の冬春きゅうりについて掲載しています。《Vege 福岡の野菜 No.123》

はじめに
昨年度は台風の影響はなく、平年並みのスタートでした。しかし、12月になると寒波で平均気温が低くなったうえ、原油価格の高騰により油を多く焚けず、樹勢が低下した状況になりました。

定植後の管理と整枝

定植後1週間程度は十分にかん水し、その後水を除々に控えていきます。樹勢と気温の状況を確認しながら、かん水と温度管理を調整して下さい。
親づるは18節前後で摘心、下部の5節までの子づるは早めに除去し、中段の子づるは1から2節で摘心します。その後に発生する孫づるを6本程度活かし、つる下ろしの整枝となります。また、初期の収量を確保するため、6節目の子づるをつる下ろしにする整枝もあります。

温度管理

きゅうりは適温が23~28℃であり、極端な乾燥は苦手です。抑制栽培は気温が低くなる時期で終了しますが、促成栽培は暖から寒、そして暖と温度変化にあわせた温度管理が重要となります。樹勢を維持しながら病気の発生を抑えるための通気をおこなう工夫が必要となります。
変夜温管理は夕方から前夜半のやや高めの温度により光合成産物の転流を促し、後夜半は温度を下げて呼吸による消耗を抑え、日の出前1時間から温度を高くして日の出からの光合成を速やかに行わせるための温度管理です。多段式サーモ装置が必要ですが、油の節約になります。
暖房効率を落とさないためにハウスの気密性を高めましょう。また、循環扇を設置するとハウス内の温度ムラを解消し、結露の抑制や光合成速度を増加させる効果もあります。

病害虫防除

この時期に発生しやすい病害虫は、べと病、褐斑病、うどんこ病、アブラムシ、スリップスがあげられます。褐斑病は高温多湿で発生拡大しますが、秋期に発生すると長期間抑制することが難しくなります。予防散布を心がけるとともに、初期の病斑はすぐにつみとれば胞子の初期飛散を抑えることができます。
ウイルス病はアブラムシやスリップスが媒介しますので、これらの虫の侵入を防ぎ、初期の防除を徹底しましょう。また、ウイルス病が発生した場合は株もとから切り、完全に枯れてから除去します。