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この情報は、JA全農ふくれんが発行する情報誌『福岡の野菜vege』(年4回発行)の記事を抜粋して掲載しています。ご購読のお問い合わせ・申し込みは、JA全農ふくれん園芸部(092-762-4745)まで。

みずな

4.5.6月のみずなの栽培について《Vege 福岡の野菜 No.137》

みずなは、数多い京野菜の中でも冬の葉菜類を代表する野菜の一つです。消費者の嗜好に合い、全国的な野菜として定着しました。計画的に作付けを行い、安定供給を図りましょう。

特性

みずなは、アブラナ科葉菜類に属します。比較的広範囲の土壌条件で生育しますが、肥沃で保水性・排水性の良いところが最適です。
生育適温は15~25℃。10℃以下では葉の伸長が緩慢になり、25℃以上では葉が徒長します。
花芽分化は低温で促進され、早生品種の場合は、10℃以下の低温に約40日あうと花芽が分化し抽苔するので、1~2月播種の作型では注意が必要です。

作型

有利販売のためにも施設化による周年栽培を行いましょう。ビニルハウスは、ほ場条件にもよりますが、間口5.4~7.2m、100坪程度の単棟ハウスが管理しやすいようです。生育日数は4~10月播種では30日程度、11月以降の播種では40~65日程度と長くなります。

土づくりと施肥

保水性・排水性の良い土づくりのために完熟堆肥を2t/10a施用してください。適するpHは、6.0~6.5ですので、必要であれば石灰資材で酸度を矯正してください。基肥は窒素成分量で10kg/10a程度必要です。ただし、施肥量については、前作の残存肥料や土壌の種類などにより、一概に決められない要素が多いため、土壌分析に基づいて施肥量を加減します。特に、施設内土壌は塩類集積を起こしやすいので、肥料のやりすぎに注意してください。

播種とかん水

播種機を用いて、条間15cm、株間6cmを目安に播種してください。播種後は十分にかん水します。かん水ムラがあると発芽不良や生育の不揃いが発生するので注意が必要です。定期的にかん水パイプやチューブを点検し、かん水ムラがないかを確かめることも重要です。

栽培管理

発芽するまでは、土の乾き具合を見ながら適量かん水します。生育中期までは、土壌や生育状態を見ながら少量かん水します。中期以降は、過湿になりやすいと軟腐病が発生しやすくなるので、水を切って丈夫に仕上げます。

温度管理

冬期の日中は25℃を目安に管理し、晴天日の急激な温度上昇に注意します。夜間は保温に努めます。
夏期は十分に換気を行い、ハウス内の温度上昇を抑制します。

収穫調製

冬場は生育が緩慢なので在ほ期間が長いですが、夏場は2~3日で大きくなり過ぎてしまうので、作業能力にあわせた播種計画を立てる必要があります。
調製後はしおれが早いので、速やかに冷蔵庫で保存し、品質の低下を防ぎましょう。

病害虫防除

立枯病

発芽直後に発生し、地際が黒変し、倒れて枯れます。土壌環境によって発生の多少が見られ、過乾・過湿を避けることが重要です。

キスジノミハムシ

成虫が葉を食害します。葉の一面に1mm以下の穴を空けます。葉が生長すると食害された穴も大きくなり、不規則な穴となります。
幼虫に根を食害されると水分を吸収できなくなり生育が遅くなります。
年4~5回発生するので、防虫ネットをハウスサイドに設置し、侵入を防ぎます。また、土壌混和の薬剤が有効です。

ハモグリバエ

最初、下葉の表に針の穴のような小さな産卵痕がみられます。小発生の段階から防除を行い、密度を増やさないことが大切です。防虫ネットは0.6mm以下であれば、成虫の出入りを完全に防ぐことができますが、1mm目合いでも侵入防止効果は高いため、防虫ネットは必要です。

チップバーン(カルシウム欠乏症状)

葉先が枯れる症状です。土壌にはカルシウムが不足していなくても、症状が発生します。土壌の乾燥や窒素過多、根が傷んでいる、土壌の養分バランスが悪いなどの原因が考えられます。

農薬登録における適用作物名

「みずな」で使用ができる農薬の適用作物名は、「野菜類」「非結球あぶらな科葉菜類」「みずな」です。使用の際は、農薬の有効期限とラベル等に記載された内容をもう一度確認してください。