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玉レタス

10. 11. 12月からの玉レタスの栽培について掲載しています。《Vege 福岡の野菜 No.143》

残暑厳しく育苗管理等、大変ご苦労されていると思いますが、引き続き定植後の管理も十分気をつけ、大きな外葉を作り結球期をむかえましょう。また、定植後は病害虫の発生も多くなってきますので、こまめにほ場を巡回し病害虫ごとの発生消長に合わせた適期防除を行いましょう。

かん水

定植後のかん水

活着促進のため、植付直前に苗にたっぷり、定植後も速やかに植穴にかん水しましょう。

生育期のかん水・液肥

結球開始期までは水分要求量が増加しますので、乾燥が続く場合は天気の良い日の午前中にかん水をします。この時期に外葉が小さく小玉が予想される場合は液肥を混用しましょう。

■かん水代わりにする
施用する場合:有機液肥 046/300~400倍等
■葉面散布の場合
ポリコープ1号/500~600倍等

 

トンネル被覆

被覆時期

11月に入ったら被覆の準備を始めましょう。平均気温が10℃、最低気温が5℃以下になった頃が被覆時期の目安となり例年であれば11月中下旬です。

温度管理

トンネル内の温度が高すぎるとタケノコ球等の発生が多くなるので注意が必要です。
11月は25℃以上にならないよう、両すそを明け換気します。結球期は15℃前後とし20℃を超えない管理を心がけましょう。
使用するビニルに新・旧がある場合は、厳寒期に収穫をむかえるほ場に新しいビニルを被覆しましょう。

収穫の目安

結球は最初ふわっとしていますが、だんだんと締まって硬くなってきます。締まった方が食べ応えはありますが、本当においしいレタスはそれ自体に弾力があり、芯を手で抜けるぐらいやわらかいレタスです。適期収穫を心がけましょう。

病害虫防除

① 腐敗病・菌核病の防除

病害の発生は結球前の雨量に大きく影響されます。雨が続く場合は、早めに予防的薬剤を散布しましょう(発生後の防除は困難なので発生状況には十分な注意を)。
ほ場周辺に雑草が多い場合、風通しが悪くなり病害虫の温床となるため、除草を行いましょう。

② ヨトウムシ・オオタバコガ・アブラムシ類などの防除

秋定植の作型は、定植前にジュリボフロアブル等の箱施薬が効果的で、初期の害虫被害が軽減できます。もし、害虫の発生が多い場合は速効性の薬剤とBT剤を混用して防除しましょう。
黄色灯などの忌避灯を使用する場合は、定植前もしくは定植当日の日没までに設置しましょう。

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