野菜栽培一覧

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この情報は、JA全農ふくれんが発行する情報誌『福岡の野菜vege』(年4回発行)の記事を抜粋して掲載しています。ご購読のお問い合わせ・申し込みは、JA全農ふくれん園芸部(092-762-4745)まで。

トマト

1.2.3月からのトマトの栽培について《Vege 福岡の野菜 No.160》

冬春トマト栽培(12~6月収穫)での1~3月は、ハウス内が多湿になりやすく、病害が出やすい時期です。また、3月は日照が急に多くなり、網入り果などの生理障害果が増える時期でもあります。季節の変化に合わせ、肥培管理に注意しながら、障害果が発生しにくい栽培管理を行いましょう。

温度管理

日中の温度管理

午前25~28℃、午後23~25℃を目標にします。午前中はハウス内湿度を下げるとともに果実への結露を防ぐため、温度を徐々に高くします。

夜間の温度管理

深夜10℃、早朝や夕方は12℃を目安に設定します。暖房機設定温度とハウス内実温は異なることが多いので、温度計を用いて設定温度と実温を比較することで、微調整を行いましょう。加温機の温度センサーはハウス内で温度が下がりやすい場所(谷下、ハウスサイド)に設置します。

かん水管理

冬期のトマトの株当たり吸水量は1日2~200程度が目安です。しかし、例年2月中旬以降は日射量が急に増加する日が多く、またトマトは日射量が多いほど蒸散量も多くなるため、水分不足になりやすいので注意が必要です。

追肥

一回の施用量の目安は、液肥では窒素成分で10a当たり0.5kg(月に10a当たり1~2kgまで)、固形肥料では10a当たり2~3kg程度です。芯葉の大きさや開花位置を目安に樹勢を見ながら施用を行います。一度に多量の窒素を施用すると樹勢が強くなり、乱形果の発生要因となるため、少量多回数の施用を心掛けます。

病害虫防除

灰色かび病

発生は12月中下旬~4月下旬頃に多く、温度が23℃前後で多湿、過繁茂の状態で発生しやすいです。また、この病気は生きた組織に直接侵入することは少なく、枯れた葉先や花弁を足場に侵入し、増殖します。対策として、枯れた部位の除去に努めて下さい。

すすかび病

近年、葉かび病の抵抗性品種であっても、葉かび病に酷似した病害が発生することがあります。そのような場合、すすかび病の発生が考えられます。

すすかび病は4~5月が発病ピークです。気温27℃付近で胞子が発芽し、換気不良や樹勢低下が発病を助長します。

灰色かび病、すすかび病ともに蔓延すると防除が困難になりますので、早期発見や予防に加えハウス内の十分な換気に努めましょう。

1~3月に多い生理障害

第一図に、年明け以降に発生する奇形果の原因と対策をまとめました。昨年度発生したハウスでは、特に発生に注意し、再発を防ぎましょう。