ソラマメ
そらまめの種子を発芽後低温処理を行い、トンネル被覆により寒害や霜害を防止することで、通常の栽培よりも早出しが可能です。福岡では4月下旬から県南、5月上旬から県北地区が出荷を開始します。県内の各産地でリレー出荷を行うことで、出荷量の安定を図っています。
防寒対策
厳寒期の冷え込み、凍結等が続き日中も10℃以下が続くと芯止まり及び茎腐れ等の被害がでるため、1月上旬からビニルトンネルや、不織布(パスライト)で被覆します。但し、側面を開け風通しを良くし、絶対に蒸しこまないようにします。春先の遅霜を避けるために3月末まで被覆を行います。
寒波の続く時の強整枝は行わないようにし、寒波が緩み晴天の時に行います。
カルクロン等1,000倍を1週間から10日おきに散布し、生理障害防止、耐病性、耐寒性を高めます。
霜、凍害により黒くなったり、白く斑点やシミが入った花・莢は徹底して取り除き、追肥・葉面散布剤等を散布し樹勢の維持に努めます。
整枝・誘引
子づるが伸びてきたら、早めに支柱を立て、茎が巻きつかない様に早めに固定してください。地際のキズは立ち枯れの原因となるので注意が必要です。4本または、3本仕立てとして日当たりが均等になるように誘引しましょう。
摘花と摘莢
一節一莢を目標に行います。蕾の時に一節二花に摘花し、着莢確認後さらに莢の長さが6cmにまでに一節一莢とします。
一節当り一莢にした後、不良莢(一粒莢、曲がり莢、から莢)が発生したら早めに摘莢しましょう。
追肥とかん水
追肥は、開花・着莢確認後施用します。(硝燐加安646を20kg~40kg/10aを生育に合わせて)追肥は着莢始時期と収穫始時期の二回行いましょう。そらまめは水分が不足すると子実の肥大が劣るので春先の好天時は適度にかん水をしましょう。
摘芯
莢の付き具合を見て、着莢節より十五節前後で摘芯します。摘芯後、老化へと進むので早く収穫するように心掛けましょう。