レタス・リーフレタス
10. 11. 12月のリーフレタスの栽培について《Vege 福岡の野菜 No.155》
レタス栽培での苗作りは収量に大きく影響します。充実した苗を作り、収量増加を目指しましょう。
育苗管理
播種は深植えすると発芽不良や生育のバラツキの原因となりますので注意してください。種子が見える程度、若しくは薄く均一に覆土をすることによって芽出しがそろいます。芽出し後は高温を避け、乾燥に注意をしてください。苗は徒長や、老化に注意をし、本葉4枚前後、根の張りが充実したら定植を行ってください。
ほ場準備
ほ場は水はけの良いほ場を選択してください。土壌の状態を把握するために、土壌分析を行ってください。石灰資材を施用し、土壌pHは6を目安に調整を行ってください。天候で定植が遅れないよう、早めの準備を行ってください。
定植
黄色苗、徒長苗の定植は避け、苗の大きさを揃えて定植をすると生育が揃います。定植後はかん水を行い、活着を促してください。定植後乾燥が続くようであれば、かん水を行ってください。
トンネル被覆
レタスは気温が10℃以下になると生育が悪くなります。早朝の気温が10℃以下になる前にトンネル被覆を行ってください。トンネル被覆を行う前に、殺菌剤を散布し、病害予防をしてください。冬場でもトンネル内は30℃を超える場合がありますので、換気を行い、25℃以上にならないように注意をしてください。サニーレタスは高温や日照不足で色つきが悪くなりますので注意をしてください。
生理障害
チップバーン
症状は葉の縁に黒い腐れが生じます。リーフレタスでは主にカルシウム欠乏で発生します。急激な養分吸収でカルシウムの吸収が阻害されたり、活着不良で発生しやすいといわれています。
結球症状
非結球レタスにもかかわらず結球症状が発生する場合があります。急激な冷え込みや、活着不良での生育日数が長くなると発生しやすい傾向となっています。特に1月の冷え込みにより、2月からの発生が多くなっています。厳寒期には保温をしっかりと行ってください。