新ごぼう
10月からの新ごぼうについて掲載しています。《Vege 福岡の野菜 No.119》
1.作型及びほ場準備
主な作型は年内出し、年明け出し、春出しがあるので、計画的なは種で長期連続出荷を行いましょう。種まきは排水が良く、砂地がかった耕土の深いほ場を選びます。
土づくり対策として前作に完熟堆肥を10a当たり2t施します。早めに基肥を施用し深耕します。(目標30cm)その後、さらに三回程度に耕うんします。
1月~3月に出荷するには種子低温処理を行う必要があり、4℃で35日間低温処理を行います。一晩水につけ(12時間)、朝あげてビニルに包んで冷蔵庫へ入れます。
2.畝づくり、マルチ被覆
畝幅は160~180cmとし管理機等を使い35cm以上の高畝をつくります。除草剤はクロロIPCもしくはアグロマックス水和剤をは種後に散布します。マルチは、土が乾かない内に早めに有孔マルチ(幅180cm、株間12cm×条間15cmの四条)を敷きます。
3.は種(手まき)
種子量は10a当たり2(一穴二粒まき)とします。は種時期は8月下旬~9月上旬、10月中旬及び10月下旬~11月上旬まで作型別には種します。覆土は「真砂土+モミガラ」を使うと雑草対策にもつながります。
4.シーダーによる機械化体系
超砕土ロータリーにより畝立て、は種、マルチを同時に行う省力機械化体系が確立しています。メシュロンタイプのシーダーテープ(水にとけない)で9cm間隔で四条まき(10a当たり約26,000本)とします。
5.間引き、除草
間引きが遅れると太りも遅れます。春出し栽培では、1月中旬の本葉1.5~2枚になる頃までに一本になるよう間引きを行います。生育の特に良いもの、また悪いもの、葉色が濃すぎるもの、葉数の多すぎるもの、葉柄がねじれたり、開いているもの、病害虫の発生のある株を間引きします。雑草が多いとゴボウが徒長し、根の伸びが悪いので、小さいうちに早めに手取りします。
6.トンネル被覆及び温度管理
(1)被覆時期
ゴボウの生育はその年の気象によって大きな差がでます。厳寒期までに生育が進みすぎると休眠に入り葉が枯れ、春先の崩芽が遅れます。そのため、10月まきでは、12月20日頃、11月まきでは12月10日頃にトンネル被覆を行います。
(2)トンネル管理
年内は両スソ開放し、1~2は、30℃以上にならないよう晴天日には換気し寒にならします。